この写真は、「マークルック」というタイの将棋の駒を並べたところです。
タイにも将棋があったのかと思われる方も多いと思います。
もともと将棋はインドが発祥で、それが全世界に広がったと言われています。
昔インドで戦争ばかりやっている王様がいたのですが、戦争をやるたびに国民が犠牲になっていくので、実際の戦争の代わり(?)としてボード上で戦争の疑似体験ができるように考案されたのが将棋の始まりだと言われています。
そのボードゲームは、「チャトランガ」と呼ばれていました。
何だか現代のチェスに似ていますね。
そりゃそうですね、チェスの起源もこのチャトランガなのですから・・・。
チャトランガは初め4人でやるゲームだったみたいですが、ルールがだんだん簡素化されていって2人でコマを取り合って相手の王様を取った方が勝ちというルールになっていったそうです。
そのチャトランガが全世界に伝わっていったのですが、日本にはインドから中国に伝わり、中国から日本に伝わったんじゃないかと言われています。
中国の将棋は、「象棋(シャンチー)」というのですが、コマが平面的になり表面に漢字が書いてあります。それにマスを動くのではなく、線上を動くようになっています。
日本の将棋は駒が五角形の平面的で表に漢字が書いてあるところが他の将棋と違うところですが、何といっても一番の特徴は相手の駒を取ったら自分の駒として使うことができるという点です。
先ほど日本の将棋はインドから中国経由で日本に伝わったと書きましたが、駒とルールをよく見ると日本の将棋は中国の将棋よりもタイの将棋の方に似ていることがわかります。
タイと日本の一番似ているところは、銀のように左右に進めない駒がタイにもあるということです。
将棋がどのように伝わったのかはまだ謎が多く解明されていない点が多々あるみたいなのですが、タイと日本の将棋の関連を見ると興味深いですね。
一番上の写真の盤と駒は私が以前タイに行ったときに買ってきたものなんです。
おそらく日本で同じものを持っている人はいないと思いますが、タイでもこれを入手するのにすごく苦労しました。
タイで将棋と言ったらもはやチェスのことらしく、どこに行ってもチェスしか置いてなかったので、バンコク中探しまくってやっと手に入れました。
もし興味がある人がいたら塾にはありますので、見に来てください。
できれば対戦でもしましょうか(笑)?
心配しなくても大丈夫です!私もルールは知らないので。ほとんどの人は知らないと思いますから、実力の差はほぼない状態で戦えるので、ある意味公平ですね・・・・。