3月18日に公立高校の合格発表がありました。今年の公立高校の入試問題は、去年と比べると少し易しいかなと思っていたのですが、意外に得点できない人が多いようで、平均点は去年と同じかもしかすると下がっているかもしれません。それに伴って合格最低点も去年よりも低くなっている可能性があります。
ただ、入試問題に関しては今年度は新型コロナでの休校などを考慮して作られているので、来年度以降は難易度は今年度よりも上がると思われます。
愛知県の公立高校の入試での合格者はどのように決められるかについてですが、
パターン1 内申点(45点満点)×2×1・5+入試の得点(110点満点)
パターン2 内申点(45点満点)×2+入試の得点(110点満点)
パターン3 内申点(45点満点)×2+入試の得点(110点満点)×1.5
の3つのパターンで得点を出し、その上位の生徒から合格者を決めていきます。
どのパターンになるのかは学校ごとに決められていて、いわゆる進学校はパターン3,専門学科の高校はパターン1であることが多いです。
パターン3の場合だと、入試の得点を1.5倍することになるので、内申点よりも入試の得点重視になります。
近年、入試の問題が難しくなっていて、学校で行われる定期テストを一生懸命やったところで、それが入試の実力に直結するわけではないので、定期テストの勉強のほかに入試対策の勉強をしないといけないです。
また、入試の実力を上げるには時間がかかるので、入試直前になって急に始めても手遅れになることが多いので、少なくとも中3の1年間の年間計画を立てて入試対策をしていかないといけないです。
入試の実力を評価するには、学校の定期テストの順位ではなく、模擬テストで調べていかないといけません。
模擬テストでは評価を偏差値という形で表すことが一般的なのですが、偏差値というのはテストを受けた集団にも左右されますし、問題にも左右されるので、固定的なものではなく変動するものではありますが、その集団の中で自分の位置を確かめることができます。
自分の成績が模擬テストの平均点であれば偏差値が50ということになりますが、偏差値はだいたい一番上が75、一番下が25になると考えてもらっていいと思います。
偏差値を50にすることはそれほど大変なことではないのですが、60にしようと思ったらかなりの覚悟が必要です。
ものすごく簡単に言ってしまえば、ただ覚えることを覚えるだけなら偏差値55ぐらいまではいけると思いますが、覚えるだけの勉強では偏差値60を超えることは難しいと思います。
「別に偏差値60にしなくても行ける高校に行けばいいではないか」と思われる人もいると思います。
そう言われればそうですというしかないですが、今や大学も全入時代と言われています。
高校も大学も選ばなければどこかの高校や大学に行けると思います。
でもそんな感じで高校や大学に行ったとしても社会に出てからどうなるでしょうか?
自分が希望する職業を選んだり、資格を取ったりすることができるでしょうか?
体を壊すまで勉強しろとまでは言いませんが、自分の可能性を広げるために「自分のできる範囲で」ではなく、「今までできなかったことをできるように」していくことが重要なのではないかと思います。
すべての人が偏差値60を目指せとは言いませんが、やるからには高い目標を決めて努力していくことが大切だと私は思っています。