今年の愛知県公立高校入試は、予想通り全体的に去年よりも難しくなりました。
特に国語が難しかったようで、今まで愛知県の国語の入試問題は比較的易しくて取りやすかったのですが、今後はそうもいかなくなるかもしれません。私は常日頃から『読解力』の向上は、入試問題を解くのに必要不可欠なものだと思っていますが、今回の入試で改めて実感しました。
数学は去年の問題が易しかったので、去年よりは難しいですが、それ以前と比較すると例年通りと言ってもいいかと思います。新傾向の問題はなく、ほぼ今までの傾向と同じだと思います。ただ図形の小問の②が難しいと思います。
英語は去年よりも易しく、英語が苦手な人も比較的取りやすかったようです。去年からマークシート方式になり、英語は少し易しくなったのですが、これまでの傾向から今後は英語は難しくなると予想されます。教科書が変わって単語量が増えたので、語彙力をしっかりとつけておくことは今後も必要だと思います。
理科は例年よりも少し難しめかなと思います。理科の計算問題を苦手にしている人が多いので、今後も計算問題を解けるようにすることが合格の鍵だと思います。
社会は例年通りだと思いますが、去年が少し難しめだったので、去年の問題よりも易しいと思いますが、それ以前は社会は比較的易しかったので難易度は高くなる傾向にあるかと思われます。重要語句をただ単に暗記するだけではなく、歴史なら時代背景、地理なら地域の特徴、公民なら現在の社会問題など、関連付けて覚えていく必要があります。
今年の中3の合格実績としては、
半田高校 5名 横須賀高校 1名 東海南高校 2名 阿久比高校 1名 半田東高校 4名 岐阜工業高等専門学校 1名
という結果でした。
全体的に見ると学校の内申が取れることは重要ですが、それよりも入試の得点を取る実力が必要で、問題の傾向が変わっても、多少難易度が上がっても安定して得点することができることが求められます。それには、付け焼刃な勉強では難しいので、長期間の計画を立てて早めの対策が必要だと思います。
国公立大学の合格実績も合わせて載せておくと、
愛知教育大学 2名
でした。
愛知教育大学を受けた人は過去に何人もいますが、結論と言ってもいいですが、共通テストの得点をボーダーと言われている点よりも高く取るのが不可欠で、共通テストでへこんだ分を2次試験で取り返すのはかなり難しいという印象です。
共通テストで得点できるということは、5教科まんべんなく長期計画で継続して勉強することが必要です。国公立大学を受験するのが負担になるために私立大学に志望校を切り替える人は多いですが、将来どんな仕事をするにしても国公立大学に入るために5教科の勉強をすることはすごく意味のあることだと思います。国公立大学を目指していて、途中から私立大学を第1志望に切り替えることはできますが、その逆はとても難しいので、現在の高校生に人やこれから高校生になる人は、国公立大学に向けて勉強していくようにしてほしいなと思っています。